革財布のMIKATA編集部です。
ビジネスシーンや普段使いなどのシーンを選ばない上品さを持つ本革財布。
30代男性に贈るプレゼントとしては相応しいものです。
しかし「誕生日に本革長財布を贈りたいけど、ブランドも数多あり、デザインも様々でどのようなものを選べばいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そのため、今回は「選ぶ際のポイント」を解説した上で、カテゴリー別に「30代男性が貰って嬉しい本革長財布」を10個紹介したいと思います。
本革財布は「長く使う」ことが可能で、年月を重ねることで色合いの変化を楽しめるのも魅力です。
つまり、贈る相手が長く使うことを前提に考えることも重要です。
この記事を読んで、「本革長財布」について理解し、最高の誕生日にしましょう。
本革長財布を選ぶ上で重要なポイント

本革長財布を選ぶ上で重要なポイントは、以下の3つです。
- 素材
- 生活
- 手入れの有無
順番に説明していきます。
素材:革の種類によって素材感が異なる

上質な本革財布をプレゼントに考えて、迷っているなら、「馬革(以後、コードバン)」をお勧めします。
なぜなら、コードバンの輝きを放つ美しい光沢感と存在感は、脂の乗った30代男性にマッチする代物だからです。
また、コードバンには、他の革には見られない反射率の高い艶も特徴であり、気品溢れるその姿は見るものを魅了する美しさがあります。
一眼で馬革だとわかる艶が魅力的で、周りの方からの印象も非常に良くなることでしょう。
一番おすすめする馬革の他にも本革長財布に使われている革は、多く存在します。
具体的には以下の通りです。
- 牛革(カウレザー):一般的な革と言えば牛革。皮の表面が平坦で毛穴が目立たないため、鞄や靴など様々な商品に使用されている。
部位や生前の年齢などでグレードがあり、種類が豊富。
- 馬革(コードバン):別名「革のダイヤモンド」。牛革の3倍の強度を持つ革であり、長く使える。
キメが細かく唯一無二の輝きは馬革でしか出せない味わい。
馬のお尻の2mm程度のコードバン層だけで作っているため非常に希少。
- 豚革(ピッグスキン):輸入に頼らず日本国内で革製品の供給が唯一可能な革。
毛穴が三角形のように見えることから安価に見られやすいが、海外では意外にも高価。
- 山羊革(ゴートスキン):牛革の半分程度の軽さでありながらも丈夫で型崩れしづらい。
立体的なシワ模様であるシボが自然に出るため傷が目立ちにくい。
- 羊革(シープスキン):手に吸い付くような手触りと軽さをもつ。
耐久性は低い。
生活:「どういったシーンで使用するのか」を想像しながら選ぶ

本革長財布を贈る30代男性の「生活や好み」を想像しながら選ぶことも重要です。
本革の素材が決まった際に、次に悩むのが財布の「色」だからです。
色を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
- 現在どんな財布を持っていて、仕事やプライベートはどんな服装をしているのか?
特に現時点でどんな財布を持っているかは、相手の男性の嗜好がわかる部分なので、よく観察することをおすすめします。
「財布にカードは入れる方なのか?小銭は別で持っているか?」などをよく観察しましょう。
色合いを選ぶにあたって、仕事もプライベートの両方無難に合わせるのであれば「黒」の財布を選択しましょう。
真面目な印象を残しつつもトーンによって印象が変わってくる「ブラウン」を選択するのもおすすめです。
「グレーやネイビー」は特にスーツなどを着る方が、着こなしのアクセントとして遊び心を加えたい場合におすすめの色味です。
手入れの有無:普段から革製品を使っているのか否かはかなり重要

コードバンに関しては「水に弱い」「傷つきやすい」というデメリットもあります。
そのため、取り扱いに注意が必要で
- 贈る相手がマメかどうか?
- 元々革製品を好きかどうか?
(手入れや取り扱いに慣れている)
を見るのも重要です。
初めて革製品を使う男性であれば、
- 手入れが簡単
- 傷が目立ちにくい(多少ガサツに使っても問題ない)
という観点から「ブライドル」を選択したり、牛革を選択するのもおすすめです。
ブライドルは乗馬の際などに、馬の頭部に装着する「頭絡」と呼ばれる馬具用に作られた革を指します。
ブライドルの特徴としては、耐久性を高めるために製造段階で油脂成分を革の内部までしっかりと浸透させる工程があります。
それが表面に浮き上がったのが「ブルーム」と呼ばれるものです。
使っているうちにブルームが落ちて、艶に変化していく過程を楽しむのもブライドルの楽しみです。
油脂成分がしっかりと浸透しているため、柔らかい布やブラシで、埃や軽い汚れを落とすだけで日常的な手入れは問題なく、初めて革製品を使うメンズにピッタリな代物となります。
また、油脂が多いことから他の革と比較して耐水性にも優れ、コードバンと異なり革が厚くしっかりしているため、傷が目立ちにくいのも魅力です。
だたし、プライドルといえど年月の経過とともに革が乾燥してくるので、専用のクリームやワックスで油分を加える手入れは必要になります。
革が少し乾燥していると感じた頃合いが、専用のクリームやワックスで手入れする目安です。
カテゴリー別おすすめ本革長財布
本革長財布を選ぶ上でのポイントを押さえたところで、プレゼントしたい本革長財布の方向性が固まった方が多いのではないでしょうか。
ここまでまとめると…
- 革の種類から選ぶ ▶︎コードバン(馬革)がお勧め。(ただし、高単価なものが多い)
- シーンを想像して選ぶ ▶︎相手の仕事や服装、今使用している財布の形などを観察する。間違えたくないなら、ブラックやブラウン、グレーネイビーといった落ち着いた色がお勧め。
- 手入れの有無 ▶︎相手は、モノを大切にするタイプか。それともガシガシ使うタイプか。革によって手入れの頻度や意識が変わるので、その点も考えておくと長い間使ってくれるはず。
これらの内容をふまえ、ここから先は、「コードバン」と手入れや扱いやすさが初めて本革財布を持つ人にとって理想的な「ブライドル」や「牛革」を中心におすすめ本革長財布を紹介します。
定番ブランドの本革長財布3選
まずは、これを贈れば外れることのない定番ブランドの本革長財布を紹介します。
・GANZO(ガンゾ)|CORDOVAN (コードバン) ファスナー小銭入れ付き長財布(57192) 59,400円(税込)

革本来の良さを損なうことなく透明感と艶のある仕上がりを感じさせる「水染め」という珍しい製法で作ったコードバン本革長財布です。
また、手間のかかる「水染め」後に、乾性オイルを浸透させる作業を行い艶を引き出しているのもGANZOならではの特徴です。
カードをたくさん持ち歩く男性であれば、お札はもちろんのこと小銭やカードまで収納できる機能性があるため便利です。
・IL BISONTE(イルビゾンテ)|ロングウォレット 29,700円(税込)

IL BISONTE(イルビゾンテ)は、牛革の質へのこだわりが特に強いブランドです。
一般的なブランドは、加工会社が革の表面を綺麗にする加工を施した革を仕入れて本革長財布を作ります。
一方、IL BISONTE(イルビゾンテ)の本革長財布は、100%天然素材である「オリジナルレザー」を厳しい目で見分けながら質の用意ものを選択し、製作しています。
天然の革を使用しているため、生前のシワや傷などが残っています。
そのため、1つとして同じ表情をしたものがないのが魅力でもあります。
スーツのパンツの後ろポケットに財布を入れるとバッファローのロゴがちょうどポケットの外から見えて、非常にお洒落です。
・COCOMEISTER(ココマイスター)|シェルコードバン・アーチデューク 120,000円(税込)

海外のブランドの多くは自動生産で本革長財布を作る中、COCOMEISTER(ココマイスター)の本革長財布は、手作業の縫製で丁寧に本革長財布を作るのが特徴です。
また、シェルコードバンシリーズは、アメリカの老舗タンナーであるホーウィン社の「シェルコードバン」を使用した本革長財布です。
渋みを感じる革の色合いとコードバンの自然な風合いは、年月を重ねるごとに艶が増していき、力強さや気品を感じられます。
ココクラブという会員サービスに登録することで、購入した本革長財布の永年保証と職人による修理といったアフターフォローもしっかりしているのも魅力的です。
初めて本革製品を持つ方に贈りたい本革長財布3選
次に、初めて本革製品を持つ方に贈りたい本革長財布を紹介します。
前述の通り「手入れや扱いのしやすい」のがブライドルと手入れがあまり必要ない「顔料仕上げ」も紹介します。
・GANZO(ガンゾ)|THIN BRIDLE (シンブライドル) マチ無し長財布(57119) 41,800円(税込)

伝統ある英国J&E セジュイック社のブライドルレザーを革を知り尽くした職人が今は、少なくなってきた伝統の「切り目仕上げ」製法で縫製することで作るのが特徴です。
内側には、オイルで艶を出したショルダーヌメを使用し、ナチュラルな色味に仕上がっています。
外側と内側の色味が異なるシンブライドルシリーズであり、プライベートでも非常に使いやすい一品です。
・COCOMEISTER(ココマイスター)|ブライドル インペリアルウォレット 31,500円(税込)

ブライドルの財布は、縫製するのが難しく手間がかかるのにもかかわらず、COCOMEISTER(ココマイスター)の「ブライドル」は、価格がリーズナブルなのが特徴です。
内側には先ほど紹介したGANZO(ガンゾ)の財布と同様にヌメ革を使用しています。
ブライドルレザーも実はヌメ革に属するため、馴染みや相性が非常にいいです。
年月を重ねることでヌメ革でありながらも異なる味が出るのも魅力的です。
また、COCOMEISTER(ココマイスター)のブライドルは、カラーバリュエーションが豊富なのも魅力です。

・Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)|S2622 LONG ZIP WALLET / LONDONCALF × BRIDLE 66,000円(税込)

こちらの本革長財布は、カーフ素材に顔料染めを施したものとなります。
顔料染めとは、塗料液で革の表面の傷などを隠すように、均一に着色する技法です。
品を感じる滑らかな手触り、経年変化はないものの傷がつきづらくほとんど手入れをする必要がないのが魅力です。
本革好きに贈る本革長財布4選
本革製品を普段から好んで使っている男性は、こだわりを持っているため、どういった本革長財布を選べばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
最後に、「比較的珍しいデザインや色味の本革長財布」と「わかる人には良さがわかる本革長財布」を紹介します。
・土屋鞄製造所|ブライドル長財布 45,100円(税込)

2022年1月に追加された「紺色」のブライドル本革長財布は、スリムな印象を持ちつつもはっきりと主張する深紺色が非常にいい色合いです。
財布を持った際にしっくりと手に馴染む感覚は心地いい。
財布の内側に使用されたソフトヌメ革のブラウンは、さりげなく粋な印象を受けます。
・yuhaku(ユハク)|YVE110 長財布 72,600円(税込)

Yuhakuの本革長財布は、世界で唯一とも言われている複数の色を手作業で重ねる「染色技法」を使用して作られたものとなります。
1つも同じ表情の財布がない独特なグラデーションの本革長財布は、革マニアの間で、人気の一品となっています。
今回紹介している牛革の長財布は、カーフスキンと呼ばれる最高級の牛革にグラデーションを重ねた一品で、ここまでくるとまさに芸術品の域です。
・Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)|S9697L LONG WALLET / BRIDLE 57,200円(税込)

「エッティンガー」と「グレンロイヤル」と並ひ英国御三家と呼ばれるイギリスの有名革製品ブランドの一つです。
Whitehouse Coxの象徴でもあり約10週間かけて完成させるブライドルレザーの本革長財布は、革のハリや高級感を感じます。
またWhitehouse Cox特注のレザーを使用しているため、傷やシワなどをあえて残しており、非常に粋な味わいです。
そのため、ビジネスシーンなどで気品を演出したい場合は、ピッタリです。
・SLOW(スロウ)|CORDOVAN -Long wallet- 74,800円(税込)

植物性のタウニンのみで防腐加工を施し、素材の良さを最大限に活かすたブルベジタブルタンニンレザーを使用しています。
流行りに左右されず「自分たちが持ちたくなるモノを作る」という独自のアイデンティティを反映した上質なアイテムが多いのが特徴のブランドです。
今回紹介しているコードバンは、シンプルさの中に繊細な職人技が垣間見える上質な逸品です。

また、内側には牛革の王様と呼ばれる最高級レザー「ベビーカーフ」を使用している贅沢な一品。
まとめ
本記事では、30代男性に贈る本革長財布の選び方から具体的なおすすめのものまで紹介しております。
- 「革の種類で素材が異なる」「どういったシーンで使用するのか」を想像」「普段から革製品を使っているのか」の3つのポイントは、本革長財布を選ぶ上で重要なポイント
- 理想を言えば、コードバンを艶が美しい「革のダイヤモンド」である馬革(コードバン)の本革長財布を贈る
- 贈るメンズが革製品を持っていない場合は、手入れや取り扱いが簡単な「ブライドル」を選択する
- 定番ブランドの本革長財布→GANZO(ガンゾ)、IL BISONTE(イルビゾンテ)、COCOMEISTER
- 初めて本革製品を持つ方に贈りたい本革長財布3選→GANZO(ガンゾ)、IL BISONTE(イルビゾンテ)、Whitehouse Cox
- 本革財布好きに贈る本革長財布4選→土屋鞄製造所、yuhaku(ユハク)、Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)、SLOW
本革長財布のイメージは、写真と実物では大きく異なります。
そのため、実際に足を運んで誕生日に本革長財布を贈りたい男性のことをイメージしながら選ぶことをおすすめします。